桜えびは、国内では静岡県の駿河湾だけ由比港・大井川港だけで水揚げされています。
富士川・安倍川・大井川といった河川から清流が海へ流れ込む駿河湾の河口沿岸、水深200mほどの比較的深い水深に生息しています。
この駿河湾の独特な構造が桜えびの生育にたまたま適していたためです。駿河湾近海の遠州灘・相模湾・東京湾でも生息しているようですが、駿河湾と比べてその数は極めて少ないようです。
桜えびは、深海性の生物で、明るい昼間や月夜は、200〜300メートルの深さに生息し、闇夜には20〜30メートルまで浮遊して群れをなしますが、明け方にはまた散って、下降し始めます。 |